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私のフラメンコへの取り組みかた

フラメンコというアルテに対して、いち日本人である私の思いを書いてみたいと思
います。

フラメンコ・バイレを習う私は、フラメンコに触れ始めてから現在まで10数年が経
ちました。最初は「なんかカッコいいな」というようなことを感じて、大学のサー
クルで友人に教わりながらスタートしました。
その後、教室に通いだしてコンパスや手足の動かし方を振り付けを通して学び、コ
ンパスが外れないように曲をしっかり踊れるようクラスの仲間と練習を重ねました。
そのうちに「ブレリアの歌の流れを理解して踊る」ということを勉強し始めて、今
までとは違う難しさと共に楽しさも感じてきました。
このあたりが、フラメンコのその魅力にはまってきた頃です。

それからは、遅ればせながら踊る上でのカンテの重要さというのに気づかされ、カ
ンテを聴くという意識が自分の中で始まりました。
もちろん歌詞の内容はわからず、その抑揚を聴くというものでしたが。
しかし、これを感じ取れなければフラメンコを踊るということにはならないのだと
いう認識はできました。

そして次は、舞踊として踊りを見せるという上での身体的表現を磨くためにはどう
すればよいかを勉強し始めました。
踊るときの姿勢や手足の動かし方を鏡に向かって練習した時期です。今まで学ん
できたことを意識しながら体を動かし、どうしたら素敵に見えるかなどを自分な
りに研究していました。足のテクニカも加えながら、ブエルタの練習などもして
みるといった感じでやっていましたが、その練習を行う上で何かが足りないと感
じている時期でもありました。


そして、スペイン・グラナダへと旅立ちました。
グラナダに決めたのは、大学の卒業旅行でスペインの主要都市を旅した際に一番
印象的で気に入ったという理由からです。
まずはグラナダへという感じで渡西しました。

グラナダでは、クエバの学校でテクニカや今まで習わなかった曲種を学び、一緒
に学ぶかけがえのない仲間ができ、憧れのアルティスタに習う機会や毎日フラメ
ンコに触れて練習ができるという喜び、スペインでの生活、通りを行く車から流
れてくるカマロンの歌、アルハンブラにアルバイシンとサクロモンテ・・・
と、すべてが夢のような現実にただ幸せを感じました。
生活という面をとらえるともちろん苦労することも多々ありましたが、それもま
た今に繋がる貴重な経験と糧になっています。

帰国してからは、学んだことを自分で消化していくことに専念したいと思い自主
練を続けました。ですが、半年くらい経つとモチベーションを保つことが難しく
なってきたのと同時に、実際に人前で踊ることの必要性を強く感じてきました。
そんなときに、タブラオで踊るための準備クラスを受ける機会があり、しばらく
通いました。
クラスでは、自分が踊る曲の流れをカンテとギターの方に説明した後、まな板の
上の鯉になります。
未熟な私はその説明をするのにも冷や汗もので・・・。
しかも全然説明どおりに踊れませんでした。
自分の足音をコントロールするのも、歌を聴いて臨機応変に振りを変えていくこ
とも、とても難しかったです。
しかしこれこそフラメンコのバイレということで・・・。
今までの練習はなんだったのか?と、とても遠回りしてきたように思えて後悔も
少し感じました。気づくことができなかったことも自分の能力のうちなのでどう
しようもないのだけれど、今はその遠回りがあってこそ、今の自分のフラメンコ
に繋がっているのだとも思います。

その後、試行錯誤を繰り返して自分の足音をコントロールすることや歌にあわせ
ての踊り方を研究し、もちろん不完全ではありますがなんとなくぼんやりと踊り
の進め方を理解してきたように思います。

するとまた、自分の踊り方はどうなのか?という疑問にあたります・・・。
芯がないような、うそっぽいような・・・。
自分が信じる確かなものがそこにはないのです。
そして友人の頑張りに影響されて、いろいろなオープンクラスを受け始めました。

ほんとうに色々なクラスがあります。
感覚を教えるクラス、論理的に体の使い方を教えるクラス、ノリやテクニカを教
えるクラスなどなど。どのクラスも皆さん真剣に教授してくださいます。
ここで思ったのは、表現は違いますがどの方も同じことを言っているのではない
かということでした。
もちろん、プーロとモデルノという踊り方の系統の差はありますが。

そして私はますます迷い始めました。
自分はどう踊りたいのか・・・。
こんなに追いかけているフラメンコとは、自分にとって一体なんなのか?
追求しようとすればするほど、分からなくなっていきます。
あーでもない、こーでもないと自分自身に質問を投げかけていきますが答えは出
ません。
そして帰国してから日本で学んでいくうちに出会った踊り方を自分に当てはめて
みようとしたのですが、どうもしっくりきませんでした。
教えてもらった踊り方を色々と試みてみたのですが、これはこれで良いのだけ
れど自分がそれをやってみようとするとなんだか違ってしまうのです。
もちろんそれぞれ個性があってそれでよしなのでしょうが、なんだか自分がうそ
っぽいのです。もちろん習得しきれていないということもあるのですが、そのう
ちほんとにそう踊りたいのかどうかも疑問に感じてくるようになりました。



ほんとうにどうしたいのか分からなくなってしまいました。


そして今年のビエナルがやってきました。
ビエナルはアルティスタの色々な試みが観られる素晴らしい機会です。
私は一時、ヘレスのフェスティバルに色々な観点から心を奪われていましたが
今年来てみて、やはりビエナルは素晴らしいと感じています。

フラメンコ鑑賞と共にクラスの受講も始まり、大好きなアルティスタのクラス
へ。偶然、ちょうど同じ時期に来た友人とレッスンを取ることになりました。

久しぶりに見たアルティスタの踊りは、ただ一言で「カッコいい!」・・・。
一挙手一投足、カッコ良すぎでついついため息が漏れてしまいます。
彼女のクラスにいて教えてもらえることを本当に幸せに思い、時に涙か出そう
になります。そして自分はフラメンコのバイレをこんなに好きなんだなあと実
感する時間でもあります。
そしてそして、本当に色々な踊り方や表現があるけれど、今の私はこういう感
じが好きで踊りたいスタイルなのだと感じているところです。

これを感じたことが、今の私にとってどれだけ大きな収穫であることか・・・。
「カッコいい踊り」
これが今の私がやりたい踊り方なのだと思っています。
またカッコよく踊れるように努力するうちに考えは変わっていくのかも知れま
せんが。
しかし目標は見えました。

まだもう少し滞在しますが、一日一日を大事に過ごしていきたいと思います。
できる限り、このアルテがあるスペインの空気を吸収して。



少しまとまらない、ながーい文章になってしまいました(汗)。











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